HSKや中国語検定試験ではなく、台湾の繁体字を使った試験があることをご存じでしょうか?台湾で中国語を勉強している方が年々増えてきていますよね!せっかく台湾華語を勉強しているなら、試験を受けてみて、自分のレベルがどのくらいなのか試してみませんか?今回はそんな台湾華語の試験、TOCFLについて徹底解説したいと思います。
台湾に来て9年目の台湾うさぎですが、実はまだTOCFL受けたことがないんですー!
今回は、履歴書に書けるように頑張って受験します!
TOCFLとはどんな試験?
台湾の国家中国語能力試験推進委員会による、中国語を母語としない人向けの台湾華語能力試験です。
https://tocfl.jp/about/ TOCFL公式HPより
2001年8月に計画が始まり、国立台湾師範大学の中国語教学センター、中国語教育研究科(大学院)と心理教育試験センターが共同で研究開発を行いました。2003年12月、本検定試験は正式に施行され、受験者の国籍は60ヶ国以上に増えています。
台湾で実施されている中国語を母語としない人向けの中国語試験ということですね!
そして、TOCFLの合格者には認定書がもらえるんですが、その認定書があることによって有利になることがあるんです。
たとえば・・・
- 台湾奨学金を申請するための参考基準になる
- 国人留学生を募集している台湾の大学、専門学校等において中国語能力の参考基準になる
- 就職活動をする際の中国語能力の証明になる
公式HPによると、台湾国内の多くの専門学校、大学や大学院が本検定試験を入学申請条件や中国語能力の参考基準としているそうです。また、多くの企業、法人も台湾駐在決定の参考基準としているので、台湾で就学したい方や仕事をしたい方は受けたほうがいいですね!
私も今回TOCFLを受けようと思ったきっかけが、「就活」でした!
以前中国語検定を受けたことがあるんですが、それも10年前。今回履歴書を書くにあたって、私の中国語のレベルがどのくらいのかを相手に伝えるにはTOCFLのスコアがあるのが一番いいと思いました。
ちなみに受験料は1600元です!
どのレベルを受けたらいい?
受験レベルは、BandA・BandB・BandCの3つに分かれています。
そしてそのBandごとにさらに試験のスコアによって2つのレベルに分かれます。
例えば、BandAの試験を受験して、自分のスコアによって、入門級(レベル1)になるのか基礎級(レベル2)になるのか変わります。
リーディング、リスニング共に、80点満点です。
BandAの場合、入門級に合格するには、リーディングで42点、リスニングで41点取れば合格です。
基礎級に合格するには、リーディング・リスニングで60点以上取らなければなりません。
このように、BandB・Cでも合格点が設けられていて、自分のスコアがそこに達していれば合格できます。
BandA(入門級・基礎級)のレベル
学習時間の目安
中国語圏での中国語学習時間が120~360時間の方、 あるいは他の国での学習時間が240~720時間の方。
語彙数の目安
基礎文法及び500~1000語の基礎語彙力
台湾華語学習経験がある方はご存じだと思いますが、有名な教科書「新版實用視聽華語」でTOCFLの対策ができます。BandAを受けるには、「新版實用視聽華語」の2冊目まで終えると、入門級から基礎級までの範囲を学習できるそうです。
BandB(進階級・高階級)のレベル
学習時間の目安
台湾での中国語学習時間が360~960時間の方、
あるいは他の国での学習時間が720~1920時間の方。
語彙数の目安
2,000~5,000語の語彙力
「新版實用視聽華語」の3冊目まで終えた方は、基礎級から進階級のレベル。
4冊目まで終了した方は、進階級から高階級のレベルです。
BandBの高階級を合格するには、最低でも4冊目まで終わらせたほうがいいですね!
私も今回受験するのはBandBなので、せっかくなら高階級で合格したいので頑張ります!
BandC(流利級・精通級)のレベル
学習時間の目安
台湾での中国語学習時間が960時間以上の方、 あるいは他の国での学習時間が1920時間以上の方
語彙数の目安
8,000語の語彙力
「新版實用視聽華語」の5冊目まで終了の方で、流利級レベルのようです。
精通級は「抽象的、複雑な構造、または相当に口語化された文学作品や非文学作品等をも含み、ほぼ全ての形式で書かれた文書を理解できる」レベルなので、相当な中国語力が求められますね。
わたしもいつかはこのレベルまで達したいですが、いつになるのやら…。
TOCFLにはスピーキングやライティングのテストも!
TOCFLには、先ほど挙げたリーディング・リスニングのBandA・B・Cの試験以外に、スピーキングやライティングの試験があります。
スピーキングとライティングのテストの受験料は各1400元です。
そしてリーディング・リスニングのテストと同じくBandA・B・Cのレベルに、そして同じBandの中でさらにスコアによって2つのレベルに分かれています。
TOCFLのスピーキング・ライティングのテストは台湾のみ受験可能です。
ある大学などは、スピーキングとライティングのスコアが必要なこともあるようです。台湾の大学に行きたい方は、各大学の入学の概要などを確認してみてくださいね!
電脳化適正測験(CAT)とは?
こちらのテストは、自分が今どのレベルなのかわからない方におススメです!
「電脳化適性測験」は、前に紹介したテストと違って、レベルを選択しなくていいんです。受験者が回答した結果をもとに、コンピュータが自動的に次の問題を出題していきます。
例えばBandAとBの間の方やBとCの間の方で、両方受けると3200元かかりますし、一日に2試験受けるのは体力的にも大変ですよね。
それがこちらのテストなら1回で済みます。
「電脳化適性測験」1年に4回開催され、1回2000元です!
こちらも台湾だけでの開催なので、受験したい方は台湾に来る必要があるのが難点ですね。
TOCFLとHSKの違いは?
TOCFLのHPにHSKや中国語検定との比較表が載っていました。
これを見るとTOCFLのほうがHSKよりも難易度が高いように感じますね。
私は10年前に中検3級合格して、その後は受験していないのですが、
中検は3級まではそれなりに簡単に合格するけど、2級から一気に難しくなるそうです。
そして、今は何と言っても簡体字よりも繁体字に慣れてしまったので、もうHSKや中検は難しそうです。
TOCFLの日本語HPはこちらから
TOCFLの中国語HPはこちらから
申し込みはインターネットで簡単に!
今回は、TOCFLについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
私も台湾でTOCFLを申し込んだので、次回はその申し込み方法や支払い方法についてご紹介します。
普段全く中国語を勉強していなくて、ここ数年は全く成長していなかった私の中国語。
このTOCFL受験をきっかけに少しでもレベルアップできるように頑張ります。
みなさんも一緒に頑張りましょうね!
今回も読んでくださりありがとうございました!
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